一泊二日の林間学校の2日目のまとめ学習として
山のふるさと村に来所した小学5年生の57名。
2グループに分かれる形で、インタープリター2人で対応しました。
学校の先生からの要望は
「自分も自然の一部という実感を持ってほしい」というもの。
そのためには、人と自然のつながり、自分自身と自然とのつながりを
ガイドウォークを通して感じてもらいました。
私が担当したグループのテーマは「山ふるふしぎ発見!」。
実は80年前まで、人が住んでいた山のふるさと村。
自然と人が寄り添うように過ごしていた暮らしの跡を
4つのチームに分かれて探してもらいました。
カキノキやクルミ、ヤマグリなどの四季折々の自然の恵み。
薬にもなるゲンノショウコやドクダミ、クズ。
風や雪から家を守る防風林のスギの木。
最初はヒントをもらって見つけていた子ども達でしたが、
気づけば「あ、これもそうだ!」「これも使えるんじゃない?」
という声があちらこちらから聞こえるように。
また、クルミやスギ材など、自分たちの生活にも使われている事にも
自然と気づくようになっていました。
ガイドウォークの最後に
山ふるの森を漢字一文字で表現してもらったところ、
「糸」「命」「恵」「生」などの文字が出てきました。
「森が、人や動物の生活を支えていると思ったから」
虫を恐がり葉っぱにさえもさわるのをためらっていた子が、
字の理由をそんな風に言ってくれた事がとても印象に残っています。
この時間を通して、毎日の生活の中で
自然の事を意識してくれるようになってくれたら嬉しく思います。